選果場が必要です


( おもとの丘奮闘記 ㉝ )



細々と選果しています

 おもとの丘の出荷は今年で2年目になります。9月に緑かぼすの出荷が終わり、11月10日から黄かぼすやゆず

 を出荷する予定ですが、現在出荷は一時休止中です。現在出荷量はまだ少ないので、スタッフの手で細々と選果し

 て出荷していますが、今後、栽培面積も増え、また、未結果樹が結果樹へ、さらに樹が大きくなるにつれて1本当

 たりの結果量も増えますから、年々加速度的に出荷量は増えていきます。すぐに、今の選果の施設、人員ではパン

 クしてしまいます。



( 現在の選果風景 )


建 物:遊休化していたものを借りています。

選果台:DIYで自作(私が作りました)。



全体は恥ずかしくて、とてもお見せできません。







農産物はそのままでは商品にはなりません

 畑や果樹園で収穫した野菜や果物などの農産物は、そのままではまだ商品ではありません。外観や大きさ、味(果

 樹類)をランク付けし、それぞれ別の容器(段ボール等)に入れてランク別に価格も変えて出荷、販売します。

 市場出荷では、ランク別に競り(せり)や相対取引(あいたいとりひき)で価格が決定しますが、おもとの丘で

 は、独自に価格を設定し販売しています。


 このランク付けすることを選果(せんか)、選果する施設のことを選果場(せんかじょう)と言います。



おもとの丘の選果基準

 かぼすの出荷基準は、系統出荷(農協系)では厳密に定めた基準がありますが、おもとの丘では、系統の基準を参

 考にしながらも独自の基準で選果しています。

    外 観(等級)・・・傷、病害虫被害、色ムラのほとんどないもの・・・・「特 選」

               軽微な傷、病害虫被害、色ムラ・・・・・・・・・・「標 準」

               傷、病害虫被害、色ムラのあるもの(訳アリ)・・・「お徳用」  

                   〃       ひどいもの・・・・・・・「加工原料」  

    大きさ(階級)・・・系統基準の2L以上・・・・・・「大きめ」

                 〃  M、L ・・・・・・「標 準」

                 〃  S以下・・・・・・・「小さめ」


   ※おもとの丘の基準は、必要以上の細分化は避けてわかりやすくしています。外観の「標準」でも十分綺麗

    で、他に引けを取らないと自負しています。

    なお、かぼすは果樹ですが香酸柑橘なので、糖度などの味評価はいりません。


   〔特 選〕化粧箱入り

          厳選した「特選」。なかなか量ができず、価格も高く頂いています。


      



〔標 準〕 


 段ボール箱で出荷します。「標準」を比率的に一番

 多く出荷したいと考えています。









県外に選果場の視察研修に行きました

 先日、熊本県の某市にある選果場を勉強させてもらいました。選果場は、産地のの規模や生産者の人数で巨大なも

 のからこじんまりしたものまでいろいろありますが、今回見せていただいた選果場は、おもとの丘の将来を考えた

 場合、丁度良い規模ではなかったかと思います。


      〔選果場の内部〕                  〔果実を評価する心臓部の装置〕

 

 〇ベルトコンベヤーで果実が流れ、心臓部の装置を通過するわずかな時間に外観(傷等)、大きさ、味(糖度、酸

  度)を測定し、評価別に果実が別々の場所に集められるようになっています。

  ずいぶん前から「糖度センサー」や外観を見る「カラーグレーダー」などの装置は実用化されていましたが、近

  年、さらに進化しているようです。



選果場建設の準備をしています 

 選果場建設は大仕事です。物を買うように簡単に「これちょうだい」、「はいどうぞ」という訳にはいきません。

 また、建設費も選果機がウン千万、建屋を入れると億の金額になります。当然、国の補助事業を活用し、補助残の

 個人負担金も長期の制度資金を借りることになります。現在、関係機関と予備協議を行なっていますが、困った問

 題が生じています。


 規模決定根拠の「基準年」と「目標達成年」が近すぎる

  選果場の建屋の広さとか選果機の処理能力は、必要以上に大きいものを作ってはいけないことになっています。

  施設や機械が大きくなると金額も上がり、それに伴って国庫支出金も上がりますから、規模決定根拠はシビアに

  チェックされます。これは当然なことです。しかし、目標達成年が近すぎて果樹の新規植栽というパターンを想

  定していないのです。


    国の見解・・・申請年(基準年)の2年後を目標達成年とし、この時点の選果量を規模決定根拠とする。


  この国の見解は、野菜等の一年生作物あるいは、果樹では全部成園の産地を想定しているものと思われます。


  おもとの丘では、国の事業で造成し、毎年かぼすの植栽面積を増やしています。植えてから3年間育成し4年目

  から実を成らせています。その後、樹が大きくなるにつれて1本の樹からとれる量も増え、面積当たりの収穫量

  は増えていきます。つまり、①農場の園地面積は確実に増えていく ②個々の園地の生産量も徐々に増えていく 

  ということで、選果場が早くほしいと作ると、目標達成年が近すぎて、小さいすぐにパンクする施設しか作れな

  いということになります。何とかなりませんかねえ。




       このブログ毎週アップしてきましたが、先週一回お休みしてしまいました。失礼しました。

       探さなければたどり着けないようなこのブログを、毎回読んでいただいている方、ありがと

       うございます。

       それにしても、国の見解には首をかしげてしまう。別にずるいことをしている訳ではなく真

       面目に取り組んでいるのに、こういうパターンを想定できないのでしょうかねえ。


                                    

                                    ( おもとの丘の長老 )      





        


   




閲覧数:30回0件のコメント